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こんにちは、開発チームでエンジニアをしている和田です(以下「筆者」)。
いきなりですが、この記事を読んでくださっている皆さんはどのように技術の学習をされているでしょうか?
プログラミング言語やライブラリの公式チュートリアルやドキュメントだったり、技術書だったり、最近だと動画教材もありますよね。
筆者は趣味も兼ねて、毎月技術書を購入する習慣があります🤓
読書習慣があるのはいいものの、少しでも気になる書籍が出版されるとすぐに買ってしまうので、10冊以上も読んでない本が溜まっています😭
「この読めず溜まっている本を効率的に読むはどうしたらいいのだろうか...?」
と悩んでいたところ下記の書籍を発見し、学びが深かったので記事にしてみようと思います。
この記事を読む前に
想定する読者
先に述べておくと、この記事は以下のどちらかに当てはまる方向けです。
- 技術書を同時に2冊以上読んだ経験がある方
- 5冊以上技術書を読んだ経験がある方
まだ技術書を読み慣れていなかったり、これからはじめて技術書を読むという方向けではありません。
個人的には「『技術書』の読書術」自体もある程度、書籍を使った学習に慣れている人向けかな...と思っています。 筆者と同じ悩みを抱えている方にぜひおすすめしたい書籍です!
この書籍から学べたこと
筆者がこの書籍から学べたことは以下の3つです。
- 積読は避けられない
- 対象読者を見極めよ
- サンクコストを見極めよ
結論として、本が溜まっていく状態、いわゆる積読(つんどく)は避けられず、技術書に対する見極めが肝心ということです。
これらの解説をしながら本編に参りましょう!
積読は避けられない
本が読めず溜まっていることについて、解決策がないか探して「『技術書』の読書術」を手に取ったものの、積読は避けられないということみたいです😇
なぜ積読が避けられないのか?
積読が避けられない理由は、世界中で発信される情報量と個人が読める読書量が圧倒的に違うからです。
単純な理由ですね。我々が情報を取りに行こう・学ぼうという姿勢を続ける限りはこの呪縛から逃れることはできないようです。
技術は頻繁にアップデートされる
特にIT業界だと日々技術が進歩しており、
- 昨年買った JavaScript の書籍が今年になって新版が出る
- React の書籍を買ったものの、最新版の仕様と違うことが書かれてる
- 名著と呼ばれてるけど内容が古い
など、技術書の内容が役に立たなかったり、最新版の仕様と違っていて行き詰まることがあります。
技術が進歩し続ける限り、このような現象はどうしても起きてしまいますよね。
放置しておくと役に立たない情報が溜まってしまうことも積読の要因の1つです。
積読を避けられないならどうすればいいのか?
「『技術書』の読書術」の中では、書籍に対する見極めが肝心であると述べられています。
すなわち、数ある書籍の中から自分にあったものを絞って読むことが効率的な学習には大事であるということです。
書籍で語られる中で特に重要に感じた「対象読者の見極め」と「サンクコストの見極め」について解説していきます💪
対象読者を見極めよ
初級者が熟練者向けの本を読んでもさっぱり理解できなかったり、中級者が初級者向けの本を読んでもつまらなかったりしますよね。
執筆者が想定している読者層に当てはまっていないと、効率的な学習が行えず時間の無駄になってしまいます。
技術書の対象読者を確認する
具体的に書籍が提示している対象読者を確認する方法として
- タイトルから見極める
- 書籍のまえがきから見極める
などがあります。
タイトルから見極める方法については「入門〇〇」・「初心者が学ぶ〇〇の方法」などは当然初学者を対象としています。
「熟練〇〇」・「詳解〇〇」などのタイトルがついていると中級者以上を対象としている事が多いです。
また、書籍のまえがきには「想定する読者」などの項目が設けられており、執筆者が読者に対して持っていてほしい前提知識などが詳しく書かれていることがあります。オライリーから出ている有名な技術書にはたいてい書かれていますね。
書籍のレベルを知っても積読は止められない...
実は「『技術書』の読書術」を読む以前から対象読者の見極めというのは、筆者自身も心掛けていることでした...。
しかしながら積読状態は止められず困っていたのです。
そこで大事になるもう一つの見極めが「サンクコストの見極め」です。
サンクコストを見極めよ
ここでいうサンクコスト(直訳で埋没費用)とはすなわち、学んだものの使う機会のない知識に投じた学習時間のことです。
時間というのは戻ってくることはありません。効率的な学習を行うにはそもそもコレは今、学ぶべきことなのか?を考えることが大事です。
読むべきかを判断するために2回読め!!
対象読者に当てはまるだけの前提知識を読者が有していても、
「知りたかったのはこんなことじゃない...」
ということは発生します。サンクコストの発生を最小限に留めるために、
- はじめの1回は流し読みをして全体を把握する
- 2回目は手を動かしながら理解度を高める
というのがオススメされています。
1回目で「なんか違うな...」とか「全然わかんねぇ...」となれば、今は読む必要がないということです。
はじめに読んだ段階である程度、全体像を把握することができたのであれば、2回目で記載されているコードを動かしてみて理解度を深めるのが良いみたいですね。
サンクコストを見極めて読まなくてもいい本を避けよう
技術書をたくさん読んでいくと「これ読んだけど使うことなかったな...」と感じたことがある人も多いはずです。
筆者は、技術書を読むことは「実用的な知識を効率的に得ること」だと思っています。
2回読むのは遠回りに思えますが、サンクコストの見極めには最善の方法なのかもしれません。
最後に
最後まで読んでくださり、ありがとうございました🙇♂️
今回は「『技術書』の読書術」より、筆者が最も学べた「書籍を見極める方法」に焦点を当てさせていただきました。
書籍の中には、技術書を読むために役に立つティップスやアイデアがまとめられており、読む人が違えば他にも学べることがあると思います。
技術書を複数冊読んで、筆者と同じような悩みを抱えたことがある人にはオススメできる書籍です!